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 古代ラムセス2世像の顔か
 エジプトで発掘

 エジプトのホスニ文化相は24日、首都カイロの北東約80キロのテルバスタで、古代エジプトで最も有力な王とされる紀元前13世紀のラムセス2世をかたどったとみられる像の顔部分を発掘したと発表した。花こう岩製の像は地下1・5メートルで見つかり、鼻部分が損傷、あごひげ部分がなくなっている。

 全身像は高さ4・5メートルとみられ、他の部分の発掘を急いでいる。ラムセス2世は第19王朝の王でスーダン国境に近いアブシンベル神殿などエジプト各地に自分自身の像を残した。

 テルバスタはナイル川東岸デルタ地帯にある神殿と都市の遺跡で、都市は古代エジプト第4王朝からローマ帝国東西分裂(紀元前2613年ごろから紀元後395年)まで栄えた。

 ストーンヘンジ、病人の巡礼地だった可能性


 英国にある遺跡ストーンヘンジについて、英ボーンマス大の考古学者らは22日、石に病気を治す力があると信じた人々の巡礼の場所だった可能性があると発表した。

 遺跡を構成する石、ブルーストーンがウェールズからイングランド南部へと約250キロ運ばれた理由については、これまで解明されていない。

 4月に1964年以来となる発掘調査を行った科学者らは、ブルーストーンが治癒の石としてあがめられていたとの見方を示した。

 調査に携わった専門家の1人は、BBCラジオに対し、そう考える理由の1つとして、ストーンヘンジ周辺に埋葬された遺体の多くに外傷や奇形の兆候が見られることを挙げた。

 玄奘記述の「先王伽藍」か
 バーミヤン遺跡で発掘

 アフガニスタン中部の世界遺産バーミヤン遺跡で13日までに、小説「西遊記」の三蔵法師として知られる玄奘三蔵が、著書「大唐西域記」に記述した「先王(先代の王)の建てた伽藍(寺院)」とみられる仏教寺院跡が出土した。旧政権タリバンが破壊した東大仏跡と西大仏跡のほぼ中間で見つかり、近くの石窟の年代などから5−6世紀ごろの伽藍と推定される。

 大唐西域記に記載された建立物のうち、先王伽藍、大きさ約300メートルとされる涅槃仏、王城の3つが未確認だった。「幻の涅槃仏」発見に向け貴重な成果で、謎が多いバーミヤン遺跡の全容解明に大きく前進したといえそうだ。

 アフガン考古学保護協会のゼマリアライ・タルジ氏(フランスのマルク・ブロック大教授)が率いるチームが発掘した。

 伽藍の規模は推定東西300メートル、南北200メートル。タルジ氏は「規模から考えて先王の伽藍に間違いない。今後、土砂を取り除き幻の涅槃仏発見を目指したい」と話している。

 7世紀にバーミヤンを訪れた玄奘三蔵は大唐西域記で、東西大仏建立前から先代の王が建設した伽藍があったと指摘し「王城の東2、3里の伽藍に仏の涅槃像があり、長さは1000余尺」と記述。涅槃仏は、今回出土した伽藍跡の近くに埋まっているとみられる。

 イスラエルでカナン人の仮面出土
 日本の調査団発掘

 イスラエル北部エンドル近郊のテル・レヘシュ遺跡で、古代イスラエル王国成立前の住民カナン人の居住跡から紀元前12−10世紀ごろの土製の仮面、女神像が彫られた石器片、オリーブ油を搾る施設とみられる跡などが見つかった。2006年から発掘している日本の調査団が27日、発表した。

 調査団長の月本昭男立教大教授(古代オリエント学)は「エジプト、メソポタミアの大文明のはざまで独自の文化を発達させたカナン人の生活を知る上で重要な発見」と意義付けている。

 テル・レヘシュ遺跡は旧約聖書に記述された都市「アナハラト」と推定され、紀元前3000年ごろから紀元後100年ごろまでの居住跡とされる。

 出土した仮面は下半分。表情をゆがめており、魔よけなどに使われたとみられる。類似の仮面は地中海岸で活躍したフェニキア人の遺跡から多く見つかっているという。

 180万年前の剣歯虎化石
 ベネズエラ油田地帯で発見

 南米ベネズエラの油田地帯である東部モナガス州で、長い犬歯を持つ絶滅した大型ネコ類の剣歯虎(サーベル・タイガー)の化石が6頭分見つかった。調査団を率いたベネズエラの古生物学者の話としてAP通信が21日伝えた。南米で生息していたのが確認されたのは初めてという。

 6頭の頭骨とあごの骨で、180万年前のものとされる。調査団は、北米大陸と南米大陸がつながって間もなく北米から渡ったとみている。

 化石は地表に近い地層から見つかり、この層にはサッカー場2つ以上の広さを持つタールの入った穴があったという。調査団は昨年4月に発見していた。

 モナガス州は、アスファルト分の多い超重質油田を擁するオリノコ川流域にある。

サハラ砂漠に5000年前の墓 花の中に眠る女性と子供も

アフリカ北部サハラ砂漠の真ん中で、5000年以上前のものと見られる墓地が見つかった。女性と子供2人の墓では3人の骨格がほぼ完全な形で残り、互いに向き合って手を伸ばす格好で葬られている。米シカゴ大学の研究チームが14日、ナショナル・ジオグラフィック協会で記者会見して発表した。

シカゴ大学のポール・セレノ教授の研究チームはアフリカのニジェールで恐竜の化石を探していて偶然、この墓地を発見。2005年から06年にかけての現地調査で200あまりの墓のほか、動物や魚、ワニの化石が見つかった。いずれも砂漠には住まない生物で、サハラ砂漠がかつて緑豊かな地だったことを実感したという。

墓所は「砂漠の中の砂漠」として知られる場所にあり、近くにはかつて湖があったと思われる。放射性炭素による年代測定で、最も新しいものでもエジプトのピラミッドより1000年も前の墓であることが分かった。

この地には、約1万年前から8000年前にかけてと、7000年前から4500年前にかけての2時代にわたりヒトが住んでいたことが分かっている。

装飾品や儀礼品も多数見つかり、カバの牙でできた腕輪を身に着けた女性や、粘土製の船に頭を載せた男性、カメの甲羅に座った格好の男性などが埋葬されていた。

女性と子供2人の墓は花に囲まれていたことが、花粉から判明したという。研究チームはこの墓を発見当初のままの形で保存している。

研究結果は14日付でオンライン・ジャーナル「PLoS One」と、ナショナルジオ・グラフィック誌9月号で発表された。

 バーミヤンの大仏跡に光
 開発会議前にライトアップ

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産、アフガニスタン中部バーミヤン遺跡で18日夜、2001年に旧政権タリバンが破壊した東西大仏立像のうち、西大仏跡がライトアップされた。高さ約55メートルあった大仏は現在は跡形もなく、大仏が彫られていた岩壁の空洞が幻想的に浮かび上がった。

 バーミヤン州政府は24日から、文化と自然遺産を中心に州内の開発を進める目的で、各国大使らを招いて開発会議を開催。ライトアップは会議の特別企画で、18日は予行演習として行われた。同遺跡のライトアップは初めてという。

 国際治安支援部隊(ISAF)の協力で投光器を使用。6世紀ごろとされる建立当初、金色に装飾されていたと伝えられる大仏跡は、建立当時を思わせる荘厳な雰囲気に包まれた。会議本番では高さ約38メートルの東大仏跡にも光が当てられる。

 恐竜化石、タイで多数発掘
 福井の博物館

 福井県立恐竜博物館は10日、2007年冬にタイのナコンラチャシマ県で珪化木鉱物資源博物館(タイ)と共同で行った調査で、恐竜の化石約200点を発掘したと発表した。新種の可能性があるものも含まれているという。

 発掘は07年11月から同12月にかけ、同県の白亜紀前期(1億数千万年前)の地層で行われた。約200平方メートルの範囲で、二足歩行の肉食恐竜ティラノサウルスなどが有名な獣脚類や、草食恐竜のイグアノドン類の頭骨など約200点を発掘した。

 恐竜博物館によると、今回発見された獣脚類の化石はこれまで同国内で発見された獣脚類の化石とは歯の形状が異なっており、イグアノドン類の化石についても特有の歯の隆起が少ないので、ともに新種の可能性があるという。

 恐竜博物館の東洋一副館長(58)は「今後の発掘を通して、恐竜の特定をしていきたい。イグアノドン類については今後の発掘次第で全身骨格復元も可能かもしれない」と話した。

 ポンペイ遺跡が「非常事態」
 崩壊の恐れと伊政府

 イタリアのベルルスコーニ内閣は4日の閣議で、1900年以上前の火山噴火で埋没したことで有名な南部の古代都市遺跡ポンペイ(世界遺産)について、補修が不十分で今後急速に崩壊が進む恐れがあるとして、1年間の「非常事態」を宣言、政府の特別委員を任命して対策を検討させることを決めた。

 ポンペイでは毎年平均150平方メートルのフレスコ画や壁のしっくいなどが崩落しているほか、約3000個の建造物の石材が毎年崩れているとの専門家の試算もあり、対策の必要性が指摘されていた。

 現在は地元カンパニア州が担当している遺跡の管理を特別委員が引き継いだ後、具体的な補修案などを検討する。コリエレ・デラ・セラ紙は同州政府の怠慢と無計画により、補修作業が長年たなざらしになっていると批判した。

も原始的な4足歩行生物の化石発見 魚類からの進化途上

地球史上最も原始的な4本足の生物の化石がラトビアで発掘され、研究チームが26日の英科学誌ネイチャーに発表した。水中から陸に上がった生物の進化を解明する手掛かりになるかもしれない。

スウェーデンのウプサラ大学の研究者らは、3億6500万年前の水生生物「ベンタステガ・クロニカ」の頭蓋骨と肩、骨盤の一部の化石を発見した。ベンタステガは体長約90〜120センチ、遠くから見るとワニのように見えるが、近寄って見ると背中にヒレが付いているという。

足や指の化石は見つからなかったが、骨盤と肩の形から、ヒレではなく四肢が付いていたと判断した。指の数は不明だが、短い足で砂浜を難なく歩き回ることができたと見られ、潮が引きかけた入り江をうろついて取り残された魚を食べていたと研究チームは想像している。

ベンタステガの発見は、魚類から四足類への生物の進化の過程をたどる手掛かりになりそうだ。四足類は両生類や鳥類、哺乳類の祖先となった4足歩行の生物。過去に見つかったもっと古い年代の生物は四足類よりも魚類に近かったが、ベンタステガは魚類よりも四足類に近いという。

ただし、現代の4本足の生物がベンタステガから直接進化したわけではなく、四足類が枝分かれして進化する過程で絶滅した派生種と見られる。

ベンタステガが生息していたのは恐竜が登場する1億年以上も前の時代。当時は進化のさまざまな段階にある生物が多数存在していたが、ベンタステガはその中でも最も原始的だという。

 バーミヤンに8世紀の土壁
 三蔵法師記載の「王城」か

 アフガニスタンの世界遺産バーミヤン遺跡で8世紀ごろの大規模な土壁跡が見つかり、調査した奈良文化財研究所が26日発表した。

 7世紀前半にバーミヤンを訪れた玄奘三蔵(三蔵法師)が「大唐西域記」で都に当たる「王城」と記した場所で、建造物の跡が確認されたのは初めて。仏教遺跡として知られる同遺跡の全容を解明する手掛かりとなりそうだ。

 奈文研によると土壁跡が見つかったのは、2001年に旧政権タリバンが破壊した西大仏立像から南西に約300メートルの地点。土壁は幅約1メートル、高さ約0・5メートル分あった。

 粘土を突き固めた土台の中にこぶし大の石を入れて補強、西大仏側にそれより大きめの石を石垣状に積み上げていた。土壁の上部は削られていたが、本来の高さは5メートル以上と推測されるという。

 同じ場所から出土した土器から、イスラム文化への移行期である8世紀ごろの遺構と判断した。

 パリで最古の遺跡発掘
 石器時代の狩猟民使用

 フランス国立予防考古学研究所は25日、パリでは最古となる紀元前9000−同5000年の石器時代の遺跡を発掘したと発表した。当時の狩猟採集民が狩猟中などに短期滞在した跡とみられ、多数の石器や動物の骨が出土した。「花の都」の大昔に注目が集まりそうだ。

 遺跡はパリ南西部15区のセーヌ川沿い。川のはんらんが運んだ土砂に守られた形で、保存状態は良好という。

 発掘されたのは、矢尻や毛皮加工用のナイフ、火の使用跡など。狩猟採集民が数日から数週間にわたってとどまり、石器の材料を収集したり、石器を作ったりした跡とみられている。

 発掘場所は広さ約5000平方メートル。ごみ分別施設の建設に先立って発掘作業が行われた。28日に現場を一般公開する予定。

 西トップ寺院修復へ 高松塚の縁、カンボジアへ継承

 ◇高松のメーカー、機材を無償提供

 カンボジアの世界遺産「アンコール遺跡群」にある石造寺院、西トップ寺院(9〜14世紀)の修復に、高松市の建設機械メーカー「タダノ」(多田野宏一社長)がクレーンなどの機材を無償提供することになり、現地で寄贈式があった。02年から現地で調査を進めてきた奈良文化財研究所が2011年から5年がかりで解体修理する。

 ◇夏以降、本格実測を開始  奈文研

 機材の提供は、同社が開発した鉄製用具が高松塚古墳(明日香村)の石室解体で活躍したことが縁で実現した。解体を指揮した左野勝司・飛鳥建設社長が仲介役を果たした。左野社長は、現地での石工養成にも意気込みを見せており、「カンボジアの人にとっても修復の過程で古代の技術を継承する良い機会だ。現地で活動する日本の大学とも協力しながら、アジアに誇れるものを造りたい」と話している。

 西トップ寺院では、中央にそびえる高さ約8メートルの「中央祠堂(しどう)」で崩壊が進むなど劣化が深刻になっている。今年5月には、上部に積まれた60センチ大の砂岩約30個がすき間に生えた木の根と共に崩落したという。

 調査団の団長を務める杉山洋・奈良文化財研究所飛鳥資料館学芸室長は「修復の緊急性が高まっており、なるべく早く修復計画を立てて実行に移していきたい」と話している。今夏以降、本格的な実測や発掘調査を進める。

 古代ローマの庶民の墓発見
 帝国最盛期の労働者か

 ローマ南部で9日までに、古代ローマ時代の労働者を埋葬したとみられる大規模な墓地が見つかった。ローマ帝国が版図を最大にした帝国最盛期のころのものとみられ、研究者らは当時の庶民生活を知る上で貴重な資料になると指摘している。ANSA通信などが伝えた。

 発見された人骨約270体分の約7割が20歳から40歳の成人男子のもので、その多くの背骨部分に損傷が見られることから、研究者は岩塩から取った塩の袋や付近の港湾から荷揚げされた重い荷物を背負って運ぶ労働者らだったのではないかと推定している。

 死者の口には外征による帝国最大版図を実現したトラヤヌス帝(53−117年)や、ピウス帝の妻の肖像が描かれたコインが詰められていた。

 バーミヤンに世界最古油絵
 7−10世紀の仏教壁画

 アフガニスタンの世界遺産バーミヤン遺跡の石窟内に描かれた7−10世紀の仏教壁画が、世界最古の油絵であることが東京文化財研究所などの調査で31日までに分かった。調査した専門家によると、絵画の分野では、12世紀のスウェーデンの「キリスト磔刑像」の彩色で確認された油絵の具が最古の例とされており、美術史を塗り替える発見となる。

 調査に参加した谷口陽子・東文研客員研究員(筑波大助教)によると、同遺跡にある50の石窟の壁画から塗料を採取して成分を化学的に分析した結果、12の石窟の壁画に、クルミやケシの実の油に極めて近い成分の油を用いた油性塗料が使われていることが判明した。

 塗料の分析を行った欧州シンクロトロン放射光施設(フランス)は「世界最古の油絵であることが証明された」と声明で断定、「中国と欧州を結ぶシルクロードを旅した芸術家の作品だろう」と推測している。


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