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石室、念願の移転 東近江・上日吉古墳群 滋賀県東近江市建部北町の上日吉古墳群から12年前に発掘された方墳の横穴式石室が、同市山路町の市埋蔵文化財センターにこのほど再現された。破壊の危機を乗り越え保管されたものの長年移転先が決まっていなかった。念願の移転で、発掘当時の姿を見せている。
方墳は1996年、県のほ場整備に伴い水田の下から見つかった。盛り土や天井部分はなくなっていたが、石で組み上げた木棺を納めた玄室(げんしつ)、玄室に通じる羨道(せんどう)が残っていた。
発掘の結果、縦横約10メートルに土を盛った方墳で、古墳時代末期の8世紀初頭に造られたものと分かった。周辺は円墳が多くを占め、農耕技術などを持っていた人が埋葬されていたとみられている。
出土当時の写真や図面を参考にセンター職員が組み上げ、同センター前の公園に、玄室(幅約1メートル、奥行き約2・8メートル)と羨道(幅約0・8メートル、奥行き約2メートル)をよみがえらせた。
センターの石原道洋副参事は「石の方向が分かりにくかったり、なくなっている石もあったが、ようやく移転できて良かった。市民に現物を見てもらいたい」と話している。
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