隠岐で銀の和同開珎
アワビ献上のご褒美?
島根県西ノ島町教育委員会(隠岐諸島)は16日、黒木山横穴墓群(7世紀末−8世紀初め)で銀製の和同開珎1枚が出土したと発表した。県文化財課によると、銀銭は近畿を中心に40数枚見つかっているが、離島での出土は珍しいという。
隠岐は奈良時代ごろから朝廷にアワビやノリなどの海産物を献上する「御食国」として知られている。県文化財課は「褒美や記念品として与えられた可能性もある。貝も副葬されており、上位クラスの漁民の墓ではないか」と話している。
町教委によると、銀銭は昨年8月に起きた大雨災害の復旧工事中に、古墳時代の横穴墓6基のうちの1基から人骨などとともに出土した。
銀銭の出土は畿内より西では出雲国府跡(松江市)の1枚、淡路島(兵庫県)の2枚についで4枚目。交通が不便な島での出土は、御食国として朝廷との密接な関係を示すとみられる。