西大寺は巨大伽藍-薬師金堂・文献と規模一致
奈良市の西大寺旧境内で昨年見つかった薬師金堂の大きさが文献の記録と一致、東西35.7メートル、南北15.9メートルの巨大な建物だったことが奈良文化財研究所の調査で分かった。奈良時代の女帝・称徳天皇が東大寺に並ぶ大寺として建立した西大寺の実像に迫る資料となりそうだ。
薬師金堂は同寺の中心的な建物で、奈良時代に書かれた「西大寺流記資財帳」に「長十一丈九尺」「広五丈三尺」とある。
昨年の調査では、七基の柱穴が出土。建物本体の南北が確認できたほか、北側ではひさしの柱穴も見つかった。伽藍(がらん)の中軸線などをもとに全体を復元すると、西大寺流記資財帳の数値と一致した。