西日本最大の竪穴建物跡
和歌山、ムラの集会所か
和歌山県かつらぎ町の中飯降(なかいぶり)遺跡で、縄文時代後期前半(約4000年前)の大型竪穴建物跡が見つかり、県文化財センターが23日、発表した。縄文時代の竪穴式の建物跡としては西日本最大という。
祭祀用の遺物は出土しておらず、同センターは集落の人々が集会や作業で使った建物の可能性が高いとみている。
建物跡は直径約14メートルの円形で、内側に深さ約1・1メートルの柱穴が少なくとも3つあり、柱穴には柱を固定する石や土器片が詰められていた。土器や石器も見つかり、建物の中心には赤く焼けた炉の跡もあった。
柱の直径は30−40センチとみられ、建物は推定で45坪(約150平方メートル)の広さという。
立命館大の矢野健一教授(考古学)は「円形の竪穴建物としては日本最大規模。太い柱が石で支えられており、屋根のしっかりした共同の集会所のような建物ではないか」と話している。