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 万福寺の塔頭跡を確認
 宇治市教委 境内図もとに発掘調査

 京都府宇治市教委は27日、同市五ケ庄の黄檗宗大本山万福寺の南側で行った発掘調査で、江戸前期の同寺開創当初に建てられた塔頭(たっとう)の華蔵(けぞう)院跡を確認した、と発表した。1871(明治4)年に陸軍の火薬製造所建設のため取り壊されており、市教委は「塔頭の正確な建物配置を知る貴重な資料」としている。

 市教委と同寺によると、華蔵院は万福寺を開いた中国の僧隠元の弟子・南源性派(なんげんしょうは)が開創7年後の1668(寛文8)年に建立。同寺は18世紀初めに現在の倍の境内約56万平方メートルに33の塔頭があったが、現在は19に減っている。

 発掘調査は、17世紀後半に描かれたとされる境内図をもとに行い、華蔵院の所在地付近から、塔頭で僧が寝起きする庫裏(くり)と呼ばれる建物遺構が出土した。東西20メートル、南北12メートルで、土台の礎石を据え付けるための直径約1メートルの穴8つ確認した。庫裏は東西に伸び、南北に長い本堂とL字型に接していた。

 遺構から土瓶や急須、煎(せん)茶わんの破片なども多数見つかり、隠元がもたらした喫茶文化が弟子に受け継がれていたことがうかがえるとしている。

 現地説明会は30日午前10時から行う。



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