白洲次郎の祖父邸跡発見
兵庫、幕末に藩政指南
戦後の占領期に連合国との折衝で活躍した実業家白洲次郎の祖父退蔵が住んでいた武家屋敷跡が、兵庫県三田市で見つかり、県立考古博物館が3日発表した。
同館によると、退蔵は江戸時代末期に三田藩主に仕え、儒学者として倹約を指南。明治維新後は事業を興して財を成し、一時は横浜正金銀行の頭取も務めた。
三田市の大池ノ南遺跡で見つかったのは、敷地を囲む水路とみられる遺構の一部。幅最大5メートルで、屋敷東側の一角とされる。地元の小学校などに残された当時の絵図と一致した。
遺構からは瓦やかんざし、食器などが出土。同館は「目立って高価なものはなく、実生活でも倹約を実践していたのではないか」としている。
白洲次郎は青年時代に英国に留学し、帰国後は政治、経済界で活躍。占領期に連合国と堂々と渡り合った姿勢や、英国流ダンディズムを貫いたライフスタイルが近年注目を集めている。