高松塚壁画、修理用樹脂にカビ
壁画のカビとの関連調査
文化庁は30日、高松塚古墳(奈良県明日香村)の国宝壁画の劣化原因を調査する検討会で、過去の修理の際にアクリル樹脂を注入した個所に1−2カ月後、カビが発生していたと公表した。
アクリル樹脂は文化財修復に海外でも広く使われている。壁画修復を担当する東京文化財研究所が最近の実験でカビが生えることを確認。文化庁は、樹脂と壁画のカビ発生に関連があるかどうか調べる。
同研究所が1976−83年までの作業日誌を整理。78−80年に、絵の下地になっているしっくいのはく落防止に樹脂を使った東西の壁などで、修理直後にカビが見つかっていたことが分かった。
樹脂は少なくとも76年から2001年まで使用されたという。同研究所は、樹脂にはカビの栄養分がないため、不純物が混ざった影響も考えられるとしている。