新たに7基目確認
大山崎瓦窯跡の北隣
京都府大山崎町大山崎の国史跡「大山崎瓦窯跡(かわらがまあと)」北隣で発掘調査を行っていた同町教委は19日、新たに窯跡1基が見つかったと発表した。遺跡の範囲が北側に大きく広がる可能性があり、平安宮に瓦を供給した生産拠点としての重要度が高まりそうだ、という。
大山崎瓦窯跡は、平安時代初期に大極殿などへ瓦を供給したとされる。6基の窯跡が確認され、2006年に史跡指定された。
同町教委は、今年11月から史跡の範囲確認調査を実施。史跡の窯跡で最北にある六号窯からさらに北48メートルのがけで瓦窯の燃焼室の側壁を見つけた。がけの下に焼成室が続いていると想定され、七号窯と名付けた。
窯の大きさは史跡内の二号窯とほぼ同じ全長3・9メートル、最大幅2・2メートルとみられる。出土した瓦からみて、他の窯と同様に9世紀中ごろまで操業したらしいという。
町教委は、各窯のたき口の配置などから、七号窯を南端にしてこれまでとは別グループの瓦窯群があった可能性が高いとしている。
京都大文学研究科の上原真人教授(歴史考古学)は「従来の北側で、同時期・同形態・同一規格の窯が発見されたことで、いくつかのグループで操業する大規模な官営工房と推測できるようになった」としている。町教委は来年度も調査を続けた後、現地説明会を開く予定。