巨大金堂支える地下構造
朱雀門しのぐ壮麗さ裏付け
奈良時代に東大寺と並ぶ大寺院だった奈良市の西大寺旧境内で、中枢建物の一つ「薬師金堂」とみられる創建当初(8世紀後半)の大型建物跡が見つかり、奈良文化財研究所が2日、発表した。
柱を支える礎石の下の地中から、大きな板石が出土。巨大な金堂の重量で礎石が沈下しないよう基礎固めをしたらしい。同時期の大陸や国内にこうした工法はないといい、同研究所は「異例の構造。平城京の朱雀門より大きいと文献に記された薬師金堂の壮麗さがしのばれる」と話している。
発掘されたのは、建物の基壇の一部で、礎石を固定するために掘った穴跡が6つあった。うち2つの穴跡(1辺約1・8メートル、深さ0・4メートル以上)の底には、凝灰岩の板石(長さ1・4−1・6メートル、幅0・6メートル、厚さ0・3メートル)を2枚ずつ並べて置いてあった。